のんびり屋のんちゃん。

 その後も、田舎の大自然に囲まれて元気に育っていきました。

 好き嫌いもなく、表情豊かで可愛いです。

 一人でも上手にテクテク歩けるようになり、次はお喋りが楽しみになってきました。

 何かごにょごにょ話してるけど、いまいち発音がしっかりしない。
 でも、まだ小さいしと深くは悩まず気楽に考えました。

 3歳検診の時に「少し遅れてるかな~~」と初めて成長の遅れを指摘されました。

 言葉だけでなく運動機能も、平均より遅れていました。

 3歳検診の後、「1度専門家に相談してみては?」アドバイスをもらいました。

 数日後、専門家に相談したところ「今すぐ何かしなきゃいけない訳じゃないけど。良かったら」
 と、市が運営する支援教室を紹介してもらいました。

 旦那とも相談して、早速、支援教室に見学に行きました。
(私の場合、旦那に相談してから行きましたが。中には、支援教室なんてみっともない。と
 旦那さんに反対されて内緒で通っておられる方もいました。夫婦2人の大切な子供、どんな状況でも
 目をそむけずしっかり見つめて子育てしてあげて欲しいと思いました)

 教室では、足が不自由で車いすで過ごしている子供や、大声で叫んでる子供。
 凄く恥ずかしくてママから離れない子供・・・いろいろな子がいました。

 先生と相談し、週1・2回の午前中だけ通うかたちで入園しました。

 私が、この支援教室に通おうと思ったのは1番はもちろん子供の成長の為です。

 そしてもう1つが、自分の居場所(相談の場)が欲しかったからです。
 
 私は仕事をしながら子育てをしてましたが自営業で時間の融通もきくため保育園には入れず
 3歳までは家でと思っていました。
 3歳検診で成長の遅れを指摘された時
 「もっと早く保育園に入れていれば。いろんな刺激があり発達の遅れもなかったのでは」と
 思いました。

 でも、教室の先生が
「保育園や幼稚園行ってれば発達が早く。遅れたのは家での育児が原因ではないです。」
 と言ってもらえ凄く心が落ち着きました。

 仕事と家の往復の毎日。
 地域の広場に行って少し話す友達は出来ても頻繁に行ける訳ではないので深い悩み相談までは
 できませんでした。

  相談しても「大丈夫よ~」「これから出来るようになるよ~」とありふれた返答しか
  返ってきません。

 しっかり、自分と同じ立場で気持ちを理解したうえで相談できる友達や先生が欲しかったのです。

 週2回の、短い時間でしたが子供は泣くこともなく同年代の友達と楽しく過ごし、
 私は先輩ママや、今現在同じ悩みをもつママに気持ちを聞いてもらいました。

 子供の成長が平均より遅れ、周りの子供達と比べると落ち込む事もありますが教室へ入り
 良いところもいっぱい見つけられるようになりました。

 うちののんちゃん何より優しい子です。  
 先生が重いものを持ってると一緒に持ってあげたり、友達が泣いてるとハイっとティッシュを
 1枚渡してあげたり。

 教室の先生は、もちろん出来ない事を出来るように指導やアドバイスもくれましたが、
 私と離れている数時間で子供が出来た事、新しく見つけた事をいっぱい話してくれました。

 遅ればかりが気になり、他と比べてばかりだった私。
 親の私でさえ見つけられなかった、のんちゃんの良いところを先生はいっぱい発見してくれました。

 考え方一つで、子育てがまた楽しくなりました。

 親子共に、入園してよかったと思いました。